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 吸玉療法は、カッピング療法とも、バンキー療法とも、真空浄血療法ともいわれます。


 生活習慣病は、病原菌に感染してたまたまおこる病気ではありません。

 食事や運動 の仕方、ストレス、食品や、水や空気の汚染物質などのマイナス因子が、長い間積み重 なって、体質が悪化しておこります。
 生活習慣病のほとんどは、発病しても慢性的にゆっくり進行しますが、ガンや脳血管障害、心臓病など、すぐに命にかかわる病気もあります。
 体質が悪化しておこる病気を根本的に治すためには、体質を改善しなければならないのです。

 体質が悪化すると、さまざまな自覚症状がでてきます。

 疲れやすい、食欲がない、寝つきが悪い、朝起きがつらい、風邪ひきやすい、がんこな咳、便秘、頻尿、動悸、ふらつき、体のしびれや冷えや、痛みやこり、かゆみ等など…

 ですから、体質改善の基本は、自覚症状の解消です。

 もし、自覚症状がとれるなら、体質改善はどんな方法でもいいのです。運動でも、食事改善でも、湯治でも、サプリメントでも…しかし、もし何をしても自覚症状がとれないなら、これまでにない思い切った発想の転換も必要です。

 昭和13年、黒岩東五健康医学協会元会長は、結核になりました。

 当時結核は、現在のガン以上に恐い病気でした。
 医者であった父親からもさじを投げられるほど病状は悪化し、療養所の仲間が次々に亡くなり、まさに次は自分の番だ! 
 と、いうその時に、ある事に気付いたのです。
 それは、左の肺は結核菌に侵されて大きな空洞が出来ているのに、右の肺は異常がなかった事です。

「結核は、結核菌が感染して発病するといわれるが、もしそうなら、左の肺の菌が、なぜ右の肺に感染しないのだろう」…「人から人に感染するほどの菌なら、自分の肺から肺に感染するほうが、よほどたやすいだろうに…」と、考えたのです。

  さまざまな医学書を読み、研究するうちに、その疑問を解くものを発見しました。

 それは、「酸塩基平衡の学説」です。血液が、酸とアルカリのバランスを保つときには、たとえ病原菌が体内に侵入しても、病気がおこらないというものです。

 さらに、漢方の「瘀血」という病理観にも着目しました。瘀血(おけつ)とは、血管の中を循環できなくなって、組織の中に停滞している血液という意味です。

 空洞のある左の肺の組織のなかには、酸とアルカリのバランスのくずれた瘀血があり、それが菌の繁殖をゆるす環境をつくって、右の肺の組織には、それがないのだ…
 左の肺に、滞っているであろう瘀血をとるために、吸玉をためしてみました。吸玉は、大昔から世界中にある伝統的な療法です。
 吸玉を皮膚につけると、皮膚にドス黒い丸い跡が残りました。その血液を調べると、強いアルカリ性だったのです。 

 吸玉をはじめて1年半、左の肺の大きな空洞は消滅していきました。

 当時はまだなかった結核菌を殺す抗生物質は、今ではあります。しかし、この事実は、体質改善という方法の、大きな可能性を示しています。

                                                                                                                                H18.11.30★


  吸玉療法は、昔から今でも世界中にあります。吸玉は、人類が使った最古の治療法ともいわれます。

 猿から進化して、生き物のなかで始めて思考する能力を獲得した人類は、病気を始めて見たとき、西洋でも東洋でも、悪魔や邪気のタタリ、あるいは神罰と考え、魔除けや祈祷やお祓いをしました。
 事実、医療の意味の医のもっとも古い漢字は、医の字に巫(みこ)の字が合わさっていました→(毉)。
 又、薬を服用するといいますが、服という字は身につける意味で、病気の治療は元々魔除けを身につけることでした。その後、薬草を飲むようになってから、飲み薬のことを、内服薬というようになったのです。

 吸玉療法は、哺乳類の本能から始まったようにおもわれます。

 テレビで動物のでる番組を見ていると、動物はケガをすると、傷口を舐め、子供が弱ると体中をなめ回します。

 実際、唾液には殺菌や細胞の修復作用があるといいます。まだ動物の時代だった人も、同じようにしていたはずです。哺乳類のなかでも、人の口は、とくに吸うことに適した構造です。

 もし出来物ができたら、口でウミを吸いだして、痛みを緩和したでしょう。

 30年ほど吸玉をしていて、これまで出来物のできた人はほとんど見かけません。

 しかし、私の子供の頃は、もっとお出来や腫れ物で痛がる人が多かったような気がします。
 おできは、出来ても、ほとんど一過性で済んでいたようでした。ですが、アレルギーになると、そうはいかないようです。
 アレルギーは、私が吸玉を始めた頃はほとんどみませんでした。しかし、そのうち年々目立つようになり、慢性的に炎症をくり返すアトピーも、ほんとうにある時期からびっくりするくらい増えました。

  今と昔との病気の違いは、生活様式の違いといわれています。

 たとえば、動物性脂肪が増えると、それに比例して、糖尿病や心臓病や、肺がんや乳がんなどが増えるといわれます。

 私が子供の頃は、たとえば、一風呂浴びるにも、井戸から水をくみ上げ、マキを割って、火をおこし、一汗かかないと入れなかったものです。それが、今はボタン一つです。それに、ちょいとした所でも車を使う便利さです。

 昔と比べ、現代はストレス社会ともいわれます。又、農薬や食品添加物なども無視できません。

  実は、さまざまな農薬や食品添加物などの化学物質が、長期にわたって体内に蓄積される影響は、まだよく解明されていないようです。

 アレルギーは、昭和30年代から使用が急増した農薬や食品添加物などの化学物質の蓄積が、親だけにとどまらず、生まれる子供にも影響している、のかもしれません…

  高血圧には塩分が毒といわれます。又、痛風にはプリン体が、糖尿病には甘いものが毒といわれます。
  肝臓病の人にとってアルコールは毒ですし、アレルギーの人にとってはサバや麦や大豆や牛乳などが毒になることがあります。
  元気なときは何でも喰いこなすことが出来ますが、体のコンディションによっては、食べ物はどんなものでも毒気に変わります。
 又、塩でも、肉でも、甘いものでも、アルコールでも、ある栄養に偏った食品の摂り方自体、害になることが多いようです。

  昔、まだ冷蔵庫が普及する以前は、キャベツが旬になると毎日キャベツばかり、白菜がとれる頃は白菜ばかり、大根、イモ、鰯、サンマばかりといった、かなり単調な食生活でした。 又その頃の保存食は塩気が主でした。

 今より保存法が限られた頃は、採りたての新鮮ではありますが、日々単調な食品を摂るその偏った成分や、又、逆に、古くなった食品の傷んでしまった成分や、保存食品の強い塩気が体内で消化しきれずに、出来物・腫れ物になっていたのではないでしょうか… 

   絞りたてのジュースと、缶ジュースを飲み比べたことがあるでしょうか? たとえば、同じリンゴジュースでも、かなり味が違います。

   新鮮な食品には微量成分が含まれますが、食品は加工すればするほど微量成分が壊れ、味の違いになります。

  現在は、思いのままの豊かな食品をとれますが、保存法が発達した分、鮮度の落ちた物や加工食品が増え、一過性の出来物より、慢性的なアレルギー型の湿疹が増えているのではないでしょうか…

  今と昔の病気の違いを、自律神経のバランスで解明しようとする説もあります。
  その説によると、食糧の欠乏が続くと、交感神経が優位になるそうです。
  すると、白血球のうちの顆粒球が増えるそうです。
  顆粒球が増えると、活性酸素をやたら放出して正常な細胞まで傷つけ、普段はなんでもない常在菌にまで過剰に反応して、化膿性の炎症を起こしやすくなるそうです。
  そういえば、私の子供の頃は、まだ戦後の食糧難の頃で、ほとんどの子供は青バナを垂らしていました。
  その説に従えば、その頃に出来物で痛がる人が多かったのも頷けます。

  そう考えると、大昔はもっと単調な食生活で、食料の欠乏も深刻だったでしょう。ですから、出来物ももっとできやすかったかもしれません。

 出来物ができたことがない方は分からないと思いますが、ちょっと触っても飛び上がるくらい痛いのです。

 ところが、膿(う)みを吸い出すと、とたんに痛みがひいていくのです。

 出来物ができたばかりのときはまだ固く、いくら吸ってもウミはでません。そんなときに、出来物に少しキズをつけて吸うと膿が出やすくなります。

 大昔の人は、草木の棘でそんなことをしていたかもしれません。そして、膿が出ると腫れがひくことも覚えたはずです。

現代人と違って、山野をかけまわって狩りをしていた石器時代の人類は、打ち身が多かったはずです。

 打ち身をすると、腫れあがります。
 しかし、そこに、お出来ができたときと同じ要領で、かすかにキズをつけて吸玉をすると、瘀血(おけつ)がとれ、一気に腫れがひきます。
 出来物を治す経験から、石器人がそれに近い治療をするのは難しくはなかったでしょう。
 縄文人でさえ平均寿命は15歳ほど、人生30年程度だったといいます。
 現代人のような生活習慣病はめったになく、ほとんど狩りや部族間の争いによる打ち身や怪我だったでしょう。

  治療の意味の、医の中にある矢の文字は、狩りや戦で打撲をしたとき、すぐ手元にある矢の先で、皮膚にかすかにキズをつけて瘀血を出したことからきているように思えます。 

 怪我をしたときに、傷口を舐めたことがあるでしょうか? まだ、物心がつくかつかない幼い頃に、血液のショッパイ味とともに、そんな記憶がおぼろげにあります。

 額やすねを打ったときに、とっさにツバをつけてさすったことはありませんか? 幼い頃やとっさの時に、人はまだ動物だった頃の習性が、つい出てくるのでしょうか。

 現代人の祖先は、10万年前にアフリカで誕生し、6万年前にユーラシア大陸に広がり、1万2千年前にはほぼ全世界に広がったといいます。
 吸玉が大昔から世界中に広がっている理由は、現代人の多くがアレルギーで苦しんでいるのと同じくらいに、大昔の多くの人がお出来で苦しんでいたからではないでしょうか…
 そして、お出来は、難しい知識はなくても、お祓いや祈祷をしなくても、膿を口で吸い出すだけで治ってしまう、という単純なことで済むのです。 

 口で吸うやり方から、吸玉という道具を使い始めたのはいつ頃だったのでしょう。

 吸玉は、吸角(きゅうかく)という古い呼び方もあります。吸角は、動物の角(つの)をくりぬいた吸玉です。マンモスを狩っていた氷河期の人が使いはじめたのでしょうか。

 動物の角をくりぬき、円錐形の先端に小穴をあけて吸うと、口で吸うより吸いやすく吸引力もあがったでしょう。

 冬に吸玉をすると吸玉がとても冷たいのですが、そんなときには吸玉をあらかじめ温めておきます。
 昔の人も、同じことをやっていたでしょう。
 吸角の中に直接火を入れて温めていたかもしれません。
 せっかちな人は、まだ火が消えないうちに肌につけたかもしれません。
 そして、たまたま先端の小穴が土かなにかでふさがっていたとき、口で吸うよりはるかに強力に吸着することに驚いたはずです。

 このやり方は、ほとんど今でも世界中でおこなわれている、吸玉療法のやりかたです。

 吸玉の中に入れて燃やすものは、燃えるものなら何でもいいのです。しかし、アルコールを使うのが、最も一般的のようです。ちなみに、私は電動機を使っています。そのような吸玉の最新機器があるのは、日本だけのようです。

 歴史がすすむと、吸角は青銅や土器の壺(つぼ)に代わりました。

 治療技術もあがり、治療効果の高い体の部位も見つけだしました。

 そして、その部位に壺を当てたので、治療効果のある部位をツボというようになったのではないでしょうか。
 つい最近まで、医療を表す漢字は、医と酉(ユウ)をつかった合成文字でした→(醫)。
 酉は酒壺のことで、それは吸玉の壺と、アルコールを、同時に表現しているようにみえます。
 西洋でも、吸玉は長い間医者のシンボルでした。

 ちょっと、思い込みの勝ったレポートだとおもわれたでしょうか? ですが、吸玉療法は、人類とのかかわりが想像以上に深い療法であったことを、お分かりいただきたかったのです。

 20世紀は、病原菌が病気の原因とする、細菌病理学が主流の時代でした。

 しかし、21世紀は、細菌やウイルスなどの存在しない『生活習慣病』、つまり、“体質の悪化”との格闘の時代なのです。


                                                            H18.12.8★



 最近、疲れやすいと思われますか? …
 それは、たとえ検査で異常がなくても、体質が悪化している状態かもしれません。
 以前と比べて、食欲がないと思われますか? 
 寝つきが悪い、朝起きがつらい、風邪ひきやすいと思われますか?
 それは、まだ病気まではないとしても、体質が悪化している状態かもしれません。
 漢方では、そのような状態を、『未病』といいます…

 体質が悪化すると、さまざまな自覚症状が出てきます。

 がんこな咳、便秘、下痢、頻尿、残尿感、動悸、息切れ、ふらつき、体のしびれや、痛みやこり、かゆみ等…

 もっと細かくみると…

 食事がおいしくない、食物の味がしない、あるいは味が変…
 喉が渇く、食物が咽につかえる、食道の通りが悪い、声が出にくい…
 話すときに舌が回らない、食事中に舌や口の中をよく噛む、顎がはずれる、しゃっくりが出る、胸焼けする…
 口内炎が出来る、口の端がただれる、 口臭がする…
 目が疲れる、視力が落ちる、涙が出る、逆に涙が出ない、よく目もらいが出来る… 

 耳鳴りがする、聴こえにくい、鼻が詰まる、匂いがしない、鼻血がでる…

 髪が抜ける、髪がパサパサする…

 肌にツヤがない、肌の色が異常に黄色い、あるいは黒い、あるいは赤い、白い、青い、シミが増える、体が臭う、草負けする、虫負けする、爪が変形する、手の平の皮がむける、足の裏の皮が厚くなる、ひび割れする、魚の目が出来る…

 狭い所や高い所や暗い所が恐い、あるいは対人が恐い、不安になる、憂鬱になる、心配しすぎる、イライラする、あるいは過度にハイ状態になる…
 
 物につまずく、あるいは頭や足をよくぶつける、両足を交わして階段を昇り降りしにくい、正座ができない、あぐらがかけない、ある姿勢では寝にくい…

 寝ているときにうめく、いびきをかく、歯ぎしりをする、昼間に眠気に襲われる…

 汗をかきすぎる、あるいは汗が出ない、夏の暑さがつらい、体が温もらない、手先・足先が冷える、しもやけが出来る、赤切れする、寒さがこたえる等…

 人の体は、血行が悪くなると、その異常を知らせる警報機が付いています。
 正座をすると、足がしびれます。
 それは、正座を続けると足の血行が悪くなるからです。
  “しびれ”は、足の血行が悪化しているという“警報”なのです。
 しかも、その警報は自分で感じることができるので、しびれや痛みのことを『自覚症状』というわけです。

 足がしびれたときに、正座を止めると、しびれも解消されます。
 それは、悪くなっていた血行が元に戻って良くなるからです。

 もし、“警報”を無視して、しびれを我慢して正座を続けるとどうなるか? …

 しびれがひどくなって、すぐには立って歩くことさえ出来なくなります。

 人の体は、血行が悪くなり、その限界を越えると、その部分が働かなくなるのです。

 …これが、すなわち“病気”の状態なのです。

『未病』とは、正座をして足がしびれている状態に似ています。ですから、しびれを感じたときに、すぐに血行を良くすれば、病気に発展することはないのです。

 たとえば、肩こりや、腰や手足の痛みがひどくなると、人は無意識に揉んだりさすったりします。

 自覚症状をとる基本は、血行を良くすることなのです。


                                                                                                                                H18.12.8★




 よく、冷え性の方が、吸玉をした後に「体がポカポカする」とおっしゃいます。

 実際に、サーモグラフィーでみても、吸玉をすると、体表面の温度が上昇します。
 吸玉をすると、なぜ体がポカポカするのか? 
 それは、吸玉をすると血行がよくなるからです。
 それでは、夏に吸玉をするとよけいに暑くなるのか? 
 いえいえ
 体内の余分な熱をすみやかに体表面に吸い上げて発散し、とても涼しく感じます。
 そこが、人体のしくみの絶妙といわれる所以なのです。

 吸玉をすると体が軽くなるともよく言われます。人によると、吸玉をした帰りは飛んでいくようだと表現されます。
 なぜ、吸玉をすると、体が軽くなるのか? …それは、吸玉は、炭酸ガスを出すからです。

 呼吸は肺でおこないますが、全身の一つひとつの細胞も、呼吸をしています。

 それを内呼吸といいますが、たとえば、過労をして疲れを感じるのは、過労によって内呼吸が間にあわず、全身に炭酸ガスが溢れるからです。

 衰弱した病人に、ボンベから酸素を吸入させます。酸素は、弱った体を元気にさせるのです。

  ところで、呼吸は呼、つまり、まず息を吐かないと吸うことはできません。
  疲れが溜まっているときは、まずこもっている炭酸ガスを出すのが先決です。すると、酸素はとても自然に吸収できます。
 たとえば、部屋の換気扇は空気を外に出すように取り付けます。換気扇を内向きにしても、空気の入れ換えは上手くできません。
 そう考えると、炭酸ガスを排出する吸玉は、とても合理的な療法だということが分かります。  

 炭酸ガスだけでなく、カッピングをすると、いろんなガスも出ているようです。人によりそれはキツイ臭いのするガスであったり、出てくるガスの刺激で頭痛がしたり、涙や咳が出たりすることもあります。
 それは、体質の悪化や病状の程度にもよりますが、時々、「自分でも自分の体臭が気になる」とおっしゃってカッピングに来られる方があります。実際に、そういう方に吸玉をすると、皮膚からすごいガスが出ているように感じます。

 皮膚呼吸の主成分は炭酸ガスです。 炭酸ガスは無色・無臭です。ということは、・・・

 カッピングをしてきつい臭いや刺激の強いガスが出るということは、炭酸ガス以外のガスも出ているということになるわけです。

 体質が悪化すると、体臭も異常になるようです。
 漢方では、患者の体臭や口臭を診断に応用しています。
 五臓の色体表の「五香」によると、脂くささは肝臓。焦げくささは心臓。香ばしさは胃。生臭ささは肺。そして、腐った臭いは腎臓との関連をみます。
 
 最近は、自分の体臭を気にされる方が増えているようです。子供でも、体臭がいじめの原因になるといわれます。高血圧や喘息や糖尿病は、以前は成人病といわれていましたが、今は子供達にも珍しくない病気です。子供たちが老人化しているのでしょうか?

 加齢臭は、皮脂腺から分泌される脂肪酸が酸化して生じるノネナールが主な原因とされます。つまり、それは、皮膚上で悪臭が生成されるということになります。ですが、・・・
 カッピングをするときの臭いや刺激を考えると、体の奥から発散されるガスも体臭の原因になっていて、吸玉は、そのガスを直接皮膚から追い出すことが出来る唯一の方法と考えられるのです。実際に、自分の体臭が気になるとおっしゃる方でも、吸玉を続けると、臭いが気にならなくなってきます。

 なによりも、体内にこもった炭酸ガスを出すことで、体内の細胞がスムースに酸素を吸収でき、疲れがとれて元気が湧いてくるのです。

 しかし、本当に、カッピングすると、皮膚から炭酸ガスが出るのか? …という疑問に答える実験があります…
 まず、水を入れた吸玉を皮膚に付けます。
 すると、皮膚から盛んに気泡が出ているのが確認できます。

 この気泡の成分を、ガラス瓶に採取します。
 そして、別に、そのまま部屋の空気が入ったガラス瓶を用意しておきます。
 この、二つのガラス瓶に、同時にロウソクの火を入れます。
 すると、吸玉で採取した気体の入ったビンのロウソクは、火の勢いが弱く、細くなります。それは、吸玉で皮膚から排出された炭酸ガスによって、火の勢いが弱くなったわけです。

 しかし、これだけでは、それが炭酸ガス(二酸化炭素)かどうか、又、どのくらいの量が出ているかも曖昧です。その確認のために、水酸化バリウム法で測定をした実験もあります。
 この実験で測定すると、確かに、カッピングをすると、多量の炭酸ガスが皮膚から排出されていることが確認できるのです。

                                                                                                                               H18.12.28 ★



 吸玉を、皮膚につけて残る丸い跡を、色素反応といいます。

  色素反応は、異常血液です。事実、いろんな方に吸玉をしてみても、色素反応は決して一様ではありません。
 いろんな人の色素反応を見ると、ある法則が見えてきます。それは体質や病状が悪化するほど、色素反応も悪くなるということです。

 昔の話ですが、親戚一同が会して宴もたけなわのころ、子供たちの席で騒ぎが起こりました。見ると一人の子がガラスコップを口にしてもがいています。戯れているうちに口にかぶせたガラスコップの空気を吸ってコップが外れなくなったようです。
 コップをはずしてあげると、口の周りがコップのかぶさった分だけしばらく赤くなっていました。
 思いがけない余興ですみましたが、このように、コップの中の空気を抜くと皮膚が充血して赤くなり、コップをはずすと赤味は引いていくのです。

 ところが、コップをはずしても赤味が残ることがあります。…これが、すなわち、瘀血(おけつ)なのです。
 コップの跡は、赤い色だけとは限りません。
 薄い赤い色。鮮やかな赤い色。くすんだ赤い色。紫がかった赤い色。黒ずんだ赤い色。紫色。黒ずんだ紫色。黒い色…これは、本当に、墨汁みたいな真っ黒い色なのです。

 この、吸玉で残る跡のことを、黒岩先生は「色素反応」と呼んでいます。

 これを見て、おおよその人は「うっ血」とおもうようです。
 正直いいますと、私も、始めて見たときはそう思いまいた。そして、「野蛮な」、「非科学的な」治療法と思いました。ですから、第一印象でそう思われる方をとがめる気にはならないのです。ただ、もし非科学的と思われるなら、これほど違った色がなぜ残るのかを理解してほしいのです。
 難しくありません。2,3人でもいいのです。背中にカッピングして、比較してみて、見ただけの印象ではなく、確認をしていただきたいのです。2、3人の方の比較だけでも、色素反応の出方は人によって随分違うはずです。

 2、3人集まって確認するのが無理なら、一人だけでも構いません。
 体中に吸玉を付けてみてください。そして、体中の残った吸玉の跡の比較をしてみてください。
 たった一人の同じ人でも、体の箇所によって、その付けた跡には違いが出てきます。薄い赤い色、鮮やかな赤い色、くすんだ赤い色。また、跡がぜんぜん残らない箇所もどこかにあるとおもいます。

 全体的にくすんだ赤い色や紫がかった赤い色が出る人の場合は、体の箇所によっては黒ずんだ赤い色や紫がかった黒い色が一箇所くらいはあるかもしれません。場合によると、墨汁みたいな真っ黒い色がどこかに出ることもあるかもしれません。一箇所でもそんな色が出るとしたら、ただの「うっ血」とは簡単にいえなくなります。

 色素反応は、そのままよりも、カッピングを毎日する方が早く消えます。また、吸玉を続けると、色素反応があまり出なくなります。ただの「うっ血」なら、カッピングすると、いつでも同じように「うっ血」するはずですが、実際は、カッピングを続けると、段々吸玉の跡は残らなくなってきます。
 色素反応を見ると、どなたも驚かれ、嫌悪感さえもたれる方もあるようです。しかし、色素反応はそのうち消えるものですし、色素反応が消えた後は、見事なくらいにしっとりとした光り輝く肌になるんです。

 カッピングで、たまに見られる現象を披露いたしましょう…
 吸玉をした翌日に、吸玉で残った丸い跡の半分に重ねて吸玉をしてみると、翌日はその吸玉を当てた半分の所がきれいに消えることがあるのです。それはちょうど、お月様の半月のような形の跡になるのです。面白いですねぇ~。

色素反応が、単なる“鬱血”でないことが分かる、
“一目瞭然”の方法があります…
それは、色素反応部の血液(瘀血)を採取して、顕微鏡で見てみるといいのです。
右の写真の、正常なきれいな赤血球と比較して…
色素反応部の瘀血の中の赤血球は…

この写真のように…
壊れているのがはっきり分かります…
この、壊れた赤血球を…黒岩先生は『病的赤血球』とよんでいます。
そして、この赤血球の壊れ方の違いが、色素反応のさまざまな色合いの違いになっているようです。

 皮膚に出てきた色素反応は数日で消えますが、瘀血は皮膚で中和され、分解されるようです。
 そして、分解されたものは老廃物とともに尿などに排出されるようです。実際に、吸玉をした後の尿の色は急に濃くなります。

 カッピングする前後の早朝1回目の尿を採取して観察すると、カッピングした1日目の尿には、カッピングする前の3倍くらいの沈殿物がみられます。
 顕微鏡でみると、その沈殿物は顆粒物質で、それは、病的赤血球が皮膚で分解されて尿に排出されたのであろうと先生はおっしゃっています。

 色素反応は、これだけでも異常なことが分かりますが、異常なことはもっとあります…

 色素反応が出た箇所に、吸玉をつけたままにしておくと、水疱が出ることがあります…
 その液を採取して調べると、正常な血清と比べ、水疱液の中には2倍ちかくの過酸化脂質が含まれるようです。

 過酸化脂質は、コレステロールなどが活性酸素によって酸化したものです。
 テンプラ油が古くなると、悪臭を放ちますが、テンプラ油のような不飽和脂肪酸は、酸素によって酸化されやすいのです。
 最近の研究で、動脈硬化は、血管の内膜と中膜の間に生じた過酸化脂質に、マクロファージが誘引されて進行することが分かっています。又、過酸化脂質から生じるスーパーオキシドアニオンは遺伝子を傷つけ、がん発生の大きな要因になっているそうです。

  細胞膜の損傷をはじめ、歳をとるとシミが多くなるのも過酸化脂質によるもので、脳のように脂肪分の多い組織では、より過酸化脂質の影響をうけやすいといいます。
 カッピングは、瘀血とともに過酸化脂質を処理することも大いに期待できるわけです。

 また、 LDH(乳酸脱水素酵素)の値も異常になるようです。 
 LDHは、乳酸がピルビン酸に変化するときに働く酵素で、筋肉や血液や内臓疾患、各種ガンなどがおこると値が高くなりますが、水疱液には正常な血清(50~400ユニット)の2倍から5倍以上のLDHが含まれるようです。

 その他、カリウムとクロールの値も高くなるようで、一方、LAPや総蛋白、アルブミン、総コレステロール、遊離コレステロール、コレステロールエステル、中性脂肪、リン脂質、遊離脂肪酸、β―リポ蛋白、カルシウムなどの値は、著しく低くなるようです。

 たとえば、血清中のカルシウム値の正常範囲は、8.5~11.0㎎/㎗ですが、水疱液は5.8~6.8㎎/㎗と大幅に低くなり、総蛋白は正常値の2分の1から4分の1の1.6~4.1g/㎗、総アルブミンも1.0~2.3g/㎗と正常値の3分の1以下、リン脂質も34~64㎎/㎗と、正常値の3分の1から4分の1の異常低値をあらわします。

 そして、カッピングの跡(色素反応)の、最も注目しなければならないのは、pH(ペーハー)値の異常です。

 私たちの血液は、通常、pH7.2~7.4の弱アルカリ性です。
 ところが、長年がんこな病気や自覚症状で苦しむ方の、色素反応部の血液を採取して、その血清調べると、ほとんどpH8以上の強いアルカリ性なのです。

 血液は、動脈の血液よりも静脈の血液の方がわずかに酸性化しています。それは、静脈血は全身を循環する間に炭酸ガスや老廃物を回収して汚れるからです。しかし、その差はわずかに0.2程で、色素反応部の血液のpHの異常さは際立っているのです。

 血液が強アルカリ性とは、どのようなものか? …
 たとえば、腐りかけの肉を食べると、すっぱい味がします。
 それは、腐り始めの肉は酸性になるからです…
 そして、腐敗がすすむと、見た目にもネバネバとけて悪臭を放ち、間違っても口に入れようとは思いません……血液が強いアルカリ性とは、このような状態なのです。

 赤血球は鉄を含みます。つまり、瘀血でみると、人間も動かなくなるのは、体が錆びている状態ともいえます。又、生きながらに体の一部の腐敗が進行している状態ともいえるのです。


                                                                                                                                  H.19.1.2★


★★★お知らせ・・・OCNのホームページ終了に伴い、現在このホームページは“仮”移転中です。まだ、制作途中ですが、新たな記事も加えてリニューアルしております。よろしかったらご訪問ください。

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  瘀血はどこにある? へ続きます…於血はどこにある?

✤本ホームページは平成18年11月30日より平成19年4月4日にかけて掲載しました。
 充分に吟味しないまま急いで書き上げましたので、平成23年12月8日より平成24年12月31日にかけて、より読みやすく、より分かりやすくをテーマに加筆しました。
 筆を加えた項目には★マークを各項目の最後に印します。

✤参考文献・・・「病気にならない免疫学」安保徹著、マキノ出版

✤写真の一部は、癒しの写真家、roko-papaさんのご好意により、掲載しています。著作権は、原作者にあります。